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2010年8月20日(金)

 「非出会い系サイト」の健全度を審査する「一般社団法人モバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)」が「健全」と認定した七サイトが、買春などの被害に児童が巻き込まれた上位十サイトに入っていた(毎日新聞)

▼「会員の絶対数が多いからではないか。罪を犯しているのは利用者であって、サイト側は被害防止に努めている」と語ったというから「モバイルコンテンツの健全な発展」と「青少年の発達段階に応じた主体性を確保しつつ違法・有害情報から保護する」と定款に掲げた二つの目的のうち、どちらに軸足を置いているか分かる気がしないか

▼悪評が定着した「出会い系サイト」に代わって「非出会い系サイト」などで児童が被害に遭遇するケースが増えている。典型的有害サイトの減少に伴い、青少年のアクセスを制限するフィルタリングの効果も疑問視されているが、EMA認定サイトは、正々堂々とフィルタリングから除外される。結果的に「罪を犯している利用者」に手を貸した格好だ

▼新産業が誕生するたび、マイナス面より「健全な発展」が重視される。IT(情報技術)関連も、便利さに目を奪われ、弊害への対応が産業を冷やすことを恐れる傾向が強い。プライバシーや著作権などの知的財産の権利との対立が深刻だが、国民的議論を巻き起こすこともない

▼「利用者」が悪、「サイト側」が善の二者択一論では、青少年の健全育成も例外ではない。審査委員には名だたる大学教授などが名を連ねるが、青少年の心に取り返しのつかない傷をつけることへの恐れを持たなければならない。

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