»詳しくは省くがつまりこういうことらしい。
老人たちは、健康なうちは時間のゆとりもあるし、社会福祉も充実している。
30年前に政府が約束した通りの充実した老後がある。
しかし、一度ボケたり病気になって入院したりすると、とたんに立場が弱くなり虫けらのように扱われる。
「自分の人生は何だったのか」とか「まるで姥捨て山だ」と嘆きながら死を迎えることを強制される。
これが、戦後高度経済成長を支えてきた自負からか妙にプライドの高い老人たちには耐えがたい。
自分たちの死がこんなに安っぽいものでよいのか、と恐怖すら感じる。だから、老人たちは、ちょっとの健康不安も見逃すことができない。不摂生のせいであの地獄に落ちるのはいやだ、と。
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ボケないように常にコミュニケーションをとる相手を求める。ボケたら人生終わりだ、と。
いざというときのために頼れるのは金だけで、だから手放すこともできない。金の切れ目が人生の終わりだ、と。
より一層の社会福祉の充実を求める。彼らはただみじめな死を避けたいだけなのだ。
過剰なところは削ってもいいから、一番大事なところでもっと安心させてほしいと願って。